試行錯誤してて


授業の電子化.
職場の中では結構否定派も多い.
実際に大学の講義で体験した「スライド授業」はあきらかに欠点が多かった.


ただ個人的に,字がとてつもなく汚い&文字を書くのがかなりめんどくさい,という理由から電子化の方向を探っていて,実際に2時間ほどスライド方式で授業を実施してみた.
その感想&反省など.


ちなみに使った機材は,ipad & iphonekeynoteでスライドつくって,Pdfにしてipadに入れてプロジェクタで投影しています.

1回目→手応えイマイチ.


本カリキュラムとあまり関係ないことをやったからか,教科書の内容を逸脱したからか.
全体的に睡眠学習が目立った.あと,ノート記入とレポート提出を自由にしたのもまずかったか.
やはり大学の講義みたいに,自主的にメモをとるというのは興味のある学習分野であってもなかなか難しいのかもしれない.

2回目→手応えそこそこ


前回の反省と1年生ということもあり,穴埋めのプリントを用意.
プリントの答えがスライドに出てくること,色を変えてあることなどを最初に話したので,該当スライドの時にはきちんと記入できていた.
普段の授業も穴埋めプリント+黒板でやっているんだけど,スライドが切り替わってしまうからか,寝ている生徒がほとんどいなかったというのが驚き.


ipadiphoneブルートゥースで繋いで遠隔操作したんだけど,驚きの反応もなかなか良かった.
ただ,プリントが完成してしまうと少しざわざわしたかな.

スライド授業をやって気づいた&考えた


自分で授業を振り返っても,「まぁこのくらいに抑えておくか」という気持ちが入っていた方がうまくいく.
スライドの欠点は,無意識になんでもつめこんでしまうこと,だと思った.


あとはやり,スライドの情報量から重要ポイントを見つけ出してメモする能力を高校生に期待するのは酷だろう.
穴埋めプリント(スライドの印刷物じゃないよ)を別途作る,あるいは重要点は黒板に書く...などして,定期的に注意を引かないと,授業が単なる観賞化してしまう.


ただなんとなく思ったのが,若い(1年生)の方が無理なくスライド授業を受け入れている感じがする.
3年生になると,ほとんど黒板授業に慣れ親しんで,もう3ヶ月後には学問の世界からサヨウナラする人も多いし保守的になってるんだろうか,いやなんとなく.

まとめ

  1. 授業で1時間しゃべる内容のスライドを作るなら2日は準備がいる.黒板なら1時間で済む.
  2. 別途オリジナルプリントを作るという手間


この2点はどうしようもない.
ただ,暗室や視聴覚室をビデオ鑑賞部屋としてしか利用できていないのは,大きな損失だと思うんだ.