日本草地学会で発表した(先月末)


もうずいぶん前に済んだことだけれど,日本草地学会で研究報告をした(3月27日).
修士研究でいちばん微妙な実験結果について,12分ほど*1口頭発表.


発表の要約.

  • 牛の採食行動を細かく観る場合,どの動作に注目することが採食量の把握に役立つか
  • その動作(指標)をどのように解析すれば採食量の評価ができるか
    • 結論から言っちゃうと時間というのを重要なベクタとして組み込む必要がある
    • 従来注目されていたバイトと呼ばれる動作と採食量の説明には,時間による解析が重要
  • 時間によって細かい動作を行う割合がかわるから,どのくらいの時間幅で解析すればいいか?
    • これはまだよくわからないから追試が必要


この時間幅を使った解析には,Rのsymunum関数が非常に役に立った.
使い方はid:××××6162のブログ参照.
というか実際ツイッターで本人に教えてもらって解析したし*2

発表に対するレスポンス


反省点としては,とにかくデータを出しすぎたこと.
どうも聴衆が消化不良の感じが伝わってきたので,もっとゆっくり,重要なデータに時間を割いた方が良かったかもしれない.


某帝大の准教授や,九州の試験場の人とかが割と興味を持ってくれてたみたいでウケは悪くなかった.
ふだん何気なく「概念」として使っていた言葉を,詳しい説明もなく使ってしまっていたりもしてそこらへんは後で質問された.

学会のメリット


参加した草地学会は,英文雑誌には一応インパクトファクターがすこしつくんだけど,比較的小回りのきく中規模な学会.
シンポジウムに主に30-40代で構成される若手の会があって,合宿とかもやっているらしい.
このシンポジウムが意外に面白かった.
学生会員の企画シンポジウムとかできそうで(もう学生じゃないけど),もっと早く知っているか博士に進めたらやりたかったなぁと.
やはり学会になると不特定多数の同分野の研究者と出会えるので,うまくやればそれを生かせそうだし,それができるならこの程度の規模の学会だなと思った.
(大きな学会もメリットがあるんだけど,どうも「参加したことに意義」になっちゃう傾向があるんだよなぁ...質疑時間も短いし,発表プログラム多いから聴衆も分散するし)

*1:なげぇよマジで

*2:なので発表者の最後から2番目に6162の名前を入れようかとも思った